株式会社イトーキ様 - 点検業務のDXはCHECKROID

導入事例 Case Study

CASE 51

株式会社イトーキ様

CHECKROID導入で安全管理の時短に成功。今後は保守点検や品質管理にも使いたい

オフィス家具をメインに、人をとりまく「空間」づくりをサポートする製品の製造・販売を行うイトーキ。千葉県千葉市にあるイトーキ関東工場では、工場内の安全管理にCHECKROIDを導入。それまで工場内の危険箇所のチェック項目を手動でExcelに入力していたため、チェック漏れや過去の項目の検索性が低い状態でした。2023年3月からのCHECKROID導入により、危険箇所のチェックからデータ入力までをワンストップで行うことが可能になり、安全管理の大幅な時間短縮と検索性のアップを実現しました。

>プロフィール(写真向かって右から)

株式会社イトーキ

生産本部 関東工場 工場長 西槇 馨様

生産本部 関東工場 千葉製造部 部長 村上 敬哉様

生産本部 生産統括部 関東生産企画部 千葉管理係 係長 若林 修治様

生産本部 関東工場 千葉製造部 工務課 システム係 三井 良昭様

改善ポイントの“見える化”ができていなかった

—CHECKROIDを、工場内の安全管理に使用されているということですが、導入以前はどのような感じだったのでしょうか。

西槇:我々関東工場では、今年は「安全第一」をキーワードにもう一度工場内の安全を意識しようという取り組みを行っています。具体的には、2人ずつ7班に分かれて、工場内の決められた7エリアをパトロールします。そして、不具合や5S、危険箇所などを確認し、写真を撮る。それらを事務所に戻ってからパソコンでExcelにメモと写真を入力、改善期限などを設定するということをやっていました。

西槇さん

ただし、この方法では期限までに改善が行われていないということもよくあります。要は、改善ポイントの“見える化”ができていなかったのです。Excelへの入力も手作業で行うため、入力ミスの可能性もありますし、チェック箇所を検索するのも時間がかかります。もっとみんなが簡単にパトロール結果を入力して、社員全員がチェックできる体制にしなければいけないと考えていました。

村上:パトロールの方法や、チェックポイントの見直しといったことは日々行っていましたが、パトロール後のデータ処理の簡素化というところには手を着けていませんでした。

若林さん

若林:実際に、パトロール中に指摘した4件の事項が期日までにできていないというときに、その4件の内容を探すのがたいへんでしたね。結局、入力した人しか探せなかったりということもありました。

スマートフォンやタブレットで点検業務が完結

—一応デジタル化はしているけれども、基本的には紙ベースでチェックしていたときとあまり変わらない感じだったんですね。そのような課題を解決するためにCHECKROIDの導入に至ったわけですが、経緯を教えてください。

西槇:今年のテーマが「安全のDX化」でした。そこで、弊社のDX本部がいろいろなツールを紹介してくれたのですが、その中にCHECKROIDがありました。そのときに、これなら使えそうかもと思い使ってみようということで使い始めました。

三井さん

—CHECKROIDのどのようなところが使えそうと感じたのでしょうか。

三井:スマートフォンやタブレットを使って、その場で写真を撮影し、確認した社員が手書きで丸囲みや矢印、指摘内容などを入力して完結できるところです。最初に私自身を含め、パトロールを行うメンバーに対してCHECKROIDの使い方をレクチャーする必要はありましたが、一通り使い方を覚えてしまえば、非常に簡単でした。

村上:三井がCHECKROIDの手順書を作ってくれて、それをパトロールに持っていくタブレットに入れてくれたので、これ1台あればすべてできるという感じでした。

三井:アプリ自体は非常にわかりやすいものだと思います。ただ、パトロールのメンバーは当番制で、月に1回、30分程度しかCHECKROIDに触れる機会がないため、手順書を作成しました。しかし、毎日使うような環境であれば、手順書などは不要なほど簡単なアプリだと思います。

入力作業が大幅に軽減され安全確認作業の時短に成功

村上さん

—導入されたのが2023年3月末ということですが、導入してからパトロールの効率や安全面での効果はありましたでしょうか。

村上:パトロールが終わって、Excelにデータを入力するという作業がなくなったので、安全確認作業全体の時間短縮になりました。もちろん、パトロールの時間自体は変わっていないのですが、パトロール後の作業時間が大幅に短縮されたという感じです。

西槇:指摘した箇所の処理確認がとても簡単になりました。未処理の指摘箇所が何件残っているか、何件終わっているか、それがどんな内容なのか写真付きで確認するといったことが、すぐに検索できて取り出せるようになったというのは大きいですね。「ここは期日が明日までだから今からすぐに担当者に伝えないと」というアクションがとても早くなっています。

—CHECKROIDの機能面で気になっているところなどはありますか?

三井:僕が使わせてもらっている範囲内では、全然問題ありません。むしろ、流行りのローコード開発のようなとっつきやすいところがとてもいいと思っています。

—カスタマイズに関してもユーザー側でできるようになっていますが、どのくらいのプログラム知識などがあればいいでしょうか。

三井:Excelで計算式が使えればOKのレベルだと思います。

開発担当者が直接サポートしてくれるので何でも聞きやすい

—ユーザーサポートの対応はいかがでしょう。

三井:最初、トライアルでCHECKROIDを使っているときに、使い方や会社の帳票登録などでお世話になりました。命令文の意味がわからないなども、サポートの方とオンライン会議をさせてもらって、かなり聞くことができました。担当の方が不明な点を持ち帰った場合も、予想よりも早く返事が返ってきたので、あまり困ることはありませんでした。

聞くところによると、CHECKROIDの開発担当の方がユーザーサポートを行っているということでした。やはり営業担当者に質問するよりも回答が早いですし、システム的な突っ込んだ質問にも答えていただけるので、助かりました。

保守点検や品質管理などにも使っていきたい

—今後、CHECKROIDを使い続けていくなかで、安全管理のほかにも使っていきたい場面はありますか?

三井:僕としては、CHECKROIDが一番得意としている点検の部分を弊社でもやっていきたいと思っているところです。そのためにクリアしなければならない問題もあるんですが(笑)。特にライセンス形態の点で、もっとスモールスタートができるようなライセンス形態にしていただけると、我々としては用途を広げやすいと思っています。

村上:最初は「どんなことができるのかな」という、CHECKROIDを使って試してみるというのが主な目的でした。しかし使っていくうちに、「こんなことをしてみたい」というように考え方が変わってきました。今後は安全管理だけではなく、保守点検な品質管理などの用途にもCHECKROIDを使っていけるようになればと思っています。